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「購買」でさらに調達効率を上げたいが、どうアプローチしたらよいか。<【分析手法】ABC分析

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今回は、「購買」でさらに調達効率を上げたい場合に、どの調達先、どの商材、部材からアプローチしたらよいかなどで判断するときに使用されたりする分析手法<ABC分析>を紹介します。「販売」では良く使われていますが、「購買」でも使えますということです。


【そもそも<ABC分析>とは】

販売のところでもご説明していますが、あらためて重ねてご説明します。ご承知の向きの方は読み飛ばしてください。

パレートの法則というのはご存じでしょうか。「働きアリの内、20%は働きもの、60%は普通、20%は怠け者」という例のものです。「80対20の法則」とも「20対60対20の法則」とも言われています。実務的経験則としてよく使用されています。「売上の80%は、20%の商品で占めている」と行った具合です。


この法則を踏まえて、分析したい対象の占める割合に応じてランク付けをおこなって分析します。
例えば購買額ならば、どの部材が総購買額の多くを占めているのか、インパクトなどが大きいのかなどをランク付けによって分析する手法が<ABC分析>となります。

分析する際には値が大きいものから降順に並べて、全体に対する累積構成比が例えば70%までを「A」ランク、70~90%までを「B」ランク、90%から100%までを「C」ランクとランクづけします。
カバー画像のチャート上では商品毎の購買額を棒グラフとして、そして全体の購買額に対して累積構成比がどれくらいに達しているかを折れ線グラフとして表現しています。
商品毎の購買額累積構成比が

①累積構成比が70%までとなる商品を「A」ランク(下図「棒/折れ線グラフの緑色」部分)
 ※以下「販売」を「購買」に、「売上高」を「購買額」に、「商品」を「部材」と読み替えてください。
Chart_ABC_Sales_SAMPLE02.jpg


②70~90%までとなる商品を「B」ランク(下図「棒/折れ線グラフの黄色」部分)
Chart_ABC_Sales_SAMPLE03.jpg

③90%ー100%までとなる商品を「C」ランク(下図「棒/折れ線グラフの赤色」部分)
Chart_ABC_Sales_SAMPLE04.jpg

としています。

以上のとおりランク付けした「A」「B」「C」をチャート・グラフ表示して分析することから<ABC分析>と言っています。


※注1)各ABCランクの累積構成比は業種、業態や取り扱う商品・サービスの数や種類など各企業によって異なって来るので、絶対的に決まったものがあるわけではありません。

※注2)ちなみにというのもなんですが、生産管理等でよく用いられる「ABC」という言葉と「ABC分析」を混同してしまう場合があったりします。こちらはActivity-Based-Costingといい、あくまでも活動量による原価計算配賦のことを指しています。もってまわった言い回しをすると「ABC(Activity-Based-Costing)をABC分析(ランク付け)手法を用いて分析する」といった表現になるのでしょうか。

【どう使うといいの?】

例えば、購買額に対して、本チャートでの部材Gが「A」ランクなので、ここに対して調達のテコ入れ、例えば安定在庫確保のための発注点管理だったり、品質管理、単価交渉といった場合の実施効果が見込めそうだという見方をしたりします。
ただし、これではあまりにも単純的な見方になってしまうので、実際には、販売側の売上高や粗利を踏まえて多面的な分析をおこなう必要があります。例えば本チャートでの部材Gを使用している商品がそんなに売れていなかった場合は、何故売れていない商品に使用している部材Gをこれだけ調達しているのか過剰在庫を抱えているのでは?といった見方や、逆に売れていた場合は、調達先や部材Gに対する品質管理、安定在庫の確保、単価交渉などをおこなうと売上や粗利に寄与するのでは?といった見方をしたりします。

従って、「購買」単独でみてもよいのですが、「販売」側と組み合わせるのがより効果的で一般的となります。

【分析軸/メジャー例】

・メジャー   (購買額、購買数量など)
・分析軸    (調達先、組織(部署/担当者)、部材など)
・ピリオド   (対象期間(年、半期、四半期、月・・など)

※用語:
・メジャーとは、数値で計量したい対象(金額、数量、時間など)を指します。
・分析軸とは、分析する視点、よく「~毎」(調達先毎、組織(部署/担当者)毎、部材毎)といった表現になったりします。


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・本記事のチャートは「Qlik® Sense」を使用して作成しています。
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